2020年 | プレスリリース?研究成果
「大気圧プラズマ」を感知して医療効果を発揮する分子の同定 プラズマ医療の発展が期待できる世界初の成果
【発表のポイント】
- 大気圧プラズマ注1を感知する分子の実体を世界で初めて明らかにした。
- イオンチャネルタンパク质注2罢搁笔础1と罢搁笔痴1は大気圧プラズマによって活性化され、细胞内カルシウム注3浓度上昇を诱导した。
- プラズマを感知する分子の実体と、その制御の仕组みが明らかにされたことにより、プラズマ医疗のさらなる発展が期待される。
【概要】
大気圧プラズマは创伤治癒?杀菌効果?止血効果?癌治疗など様々な医疗への応用が実施されつつありますが、その治疗効果の仕组みについては未だ不明な点が多いままです。
东北大学大学院医工学研究科病态ナノシステム医工学分野の神﨑 展(かんざき まこと)准教授は、同?工学研究科プラズマ理工学分野との共同研究により、大気圧プラズマを感知する分子としてイオンチャネルタンパク质TRPA1とTRPV1を世界で初めて明らかにしました(図1)。これらの分子は、人工的に生成された大気圧プラズマによって活性化され、細胞内カルシウム濃度の上昇を引き起こしました。これらのチャネル分子を適切に制御することにより、これまで以上に効果的なプラズマ医療の実現に貢献することが期待されます。
研究成果は、2020年6月16日(火)午前10時(英国時間、日本時間16日(火)午後6時)にScientific Reports誌にオンライン版で公開されました。
図1. 大気圧プラズマによって活性化されるイオンチャネルタンパク质TRPA1とTRPV1
【用语解説】
注1.大気圧プラズマ:プラズマは、固体、液体、気体に次ぐ第4の物质状态であり、原子?分子が电离して、正イオンと电子に分かれて运动している状态である。真空や高温といった特殊环境下においてプラズマを発生させる従来技术とは异なり、近年の技术革新によって、大気圧中でも低温のプラズマを発生させることが可能となった。
注2.イオンチャネルタンパク质:カルシウムなどのイオンを透過させる働きを持つ膜タンパク質で、その開閉によってイオンの透過性を制御している。チャネルの活性(開閉)は、さまざまな生体因子などによって厳密に制御されおり、イオンが関わるありとあらゆる生理現象に直結している。
注3.细胞内カルシウム:细胞机能を调节する极めて重要な役割を担っている。通常、细胞内カルシウムイオン浓度は非常に低く维持されているが、刺激によって一过性に上昇することにより、さまざまな细胞机能が活性化される。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医工学研究科
病态ナノシステム医工学分野
准教授 神﨑 展(かんざき まこと)
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(取材に関すること)
东北大学大学院医工学研究科?広報担当
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